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12月

2014年12月10日
12月14日の日曜日、福島県文化センターでふくしまっ子の「外遊び」フォーラムが開かれる。
主催は『セーブ・ザ・チルドレン』、イギリスに本拠地をおくNGOだ。

ユニセフを始め、セーブなどの名の知れた大きなNGOは、
日常的には紛争や疫病、飢饉の絶えない第3世界の子どもの問題に取り組んでおり、
日本などの先進諸国の子どもの問題には関与していない。
しかし、東日本大震災ではそのほとんどが、
この事態をおいたまま海外支援はありえないだろうという判断で、復興支援に乗り出していた。
震災から3年が経過する今年4月の時点でその多くは支援活動から退いたが、セーブは未だにそれを継続している。

福島県が子どもの外遊びを推進していることは、以前紹介した。
その福島県の後援を受けて、県の子育て支援課の課長も登壇するシンポジウムとなる。
他の登壇者は、県の外遊び推進のモデル事業として遊び場づくりを行っている飯坂のNPO法人。
同じく猪苗代に遊び場づくりを開始したNPO法人。
放射線との付き合い方を多くの市民に教授している研究者。
高い放射線の中でどう子どもが育てられるのか、親たちと共に環境づくりに戦ってきた保育園。
ぼくは、基調講演と、その後に続くパネルディスカッションの進行役をおおせつかっている。

原発の問題があってから子どもの遊び場の問題は何度も取り上げられてきたが、
そのほとんどは屋内の遊び場についてで、外遊びを明快にうたったシンポジウムはおそらくこれが初めてだろうとのことだ。
それだけ、子どもの問題が追い込まれてきているという危機感があるのだと思う。

地元では、やはり意見は二分しているのだという。
ここに住む以上は外遊びもさせてあげたいという親と、外遊びはとんでもないという親と。

しかし、ぼくは思うのだ。
外遊びが子どもの育ちにとって不可欠である意味を知っている人は、本当に少ないと。
これは、福島の人に限ったことでは、もちろんない。
この国に住むほとんどの人が、外遊びの本当の意味を知らないでいるのだ。

放射線で蝕まれるかもしれない健康被害と、外遊びの欠落で奪われていく生きる力と
これは、その質を見れば比較することができない問題だ。
けれど、外遊びの持つ本質的な命に対する意味を知れば、この状況は間違いなく変わると信じる。
もとより、放射線は、福島だけの問題ではない。
線量が高い地域は散在しているからだ。
そして、外遊びをしない状況も福島だけの問題ではない。
その異常さを、福島の地から発信したい。