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4月

2012年04月08日
先月の「震災より丸1年」から、もう1ヶ月がたってしまった。
少し遅いのだけれど、先月の報告をしたいと思う。

ぼくはその日、こども環境学会のシンポジュウムで、
被災地での遊び場づくりの発表者として会場にいた。
12:00に発表者たちが集合し、お弁当をいただきながら打ち合わせに入った。
その席で、無理だとは思いつつぼくはひとつの提案をした。
「ふるさとを、みんなで歌いませんか」
驚いたことに皆さんが快諾してくださり、進行役の学会の事務局長は
シンポジュウムでのぼくの発表の順番を、なんと2:46に当たるよう入れ替えてくれた。
発表者が多く、時間はかなり押すことが初めから懸念されている、
そんな中での出来事だった。
ぼくの発表は2:40頃から始まり、100人近い会場の皆さんにも事情を話した。
2:46、全員が起立し、黙祷のあとふるさとを歌った。
発表者には、仙台からこられた地元の人もいたが、一緒に歌ってくださった。
ありがたい時間だった。

ぼくがそんな時間を送っていた頃、
いつも歌っている羽根木公園の中のプレーパークでは、大変なことが起きていたらしい。
天気もよく、大勢の人が遊びに来ていたその場所で
「いいよ、天野がいなくてもあたしたちがやるから」とずっと言ってくださる心強い仲間たちが、その日は
「ふるさとを歌おう」ののぼりを作って持ってきたのだそうだ。
それでそこにいる人たちに声をかけ回ったところ、
なんと100人以上が参加したというのだ。
「いい時間だったよ」
羽根木プレーパークのプレーリーダーが、
いみじくも別の場所にいたぼくと同じ感慨を語っていた。

この日は、他にもいろいろなところで「歌うよ」と言う話を聞いていた。
北海道、川崎、岡山・・・
のぼりを作った心強い仲間は、「2年は歌う」と言っていた。
別のところにいるのだけれど、同じ時間、同じ気持ちで過ごす人がいることのうれしさ。
被災地を、忘れないでいてくれることのありがたさ。
今度は、ぼくのほうが心強き仲間に引っ張って行ってもらおう。
本当に、感謝!です。