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12月

早いもので、もう師走。
12月に入ったとたん、東京でも真冬が訪れた。

寒い寒いと言って、被災地が頭をかすめる。
仮設住宅では、寒さに備えて断熱材を張る作業を急ピッチで進めている
などと言うニュースをやっていたが、何というお粗末な話だろう。
当たり前だが、通常の住宅では、断熱材は壁の中に張る。
それをニュースでは、壁の外側に張っている映像が流れたのだ。
あの外には、更に壁が張られるのだろうか。
そうでなければ、雨が降れば断熱材は濡れ、風が吹けばきっとはがれてゆくことだろう。
結露がひどく、暖房が使えないという仮設住宅の話も流れていた。
仮設はあくまで仮設なのだから、居心地は最低限で結構ということなのだろうか。

東北の冬は寒い。
震災後、初めて気仙沼に入った4月3日。
早朝、黒のワゴンが窓も含め真っ白になっていた。
霜が車体全部に降りた結果だった。

東北の冬は寒い。
けれど、ぼくは、厳寒の東北に暮らしたことはない。
部屋の中にいて、布団のように厚い丹前を着込み、真っ白い息を吐く。
お風呂と外気の温度差が高いほど、心筋梗塞、脳溢血は起こりやすい。
悲しみと孤独にさいなまれている人も多いのだから、
せめて、部屋くらいは暖かくしたいのに。

今週3日から、冒険遊び場の全国一斉開催週間を迎えた。
今年は、120団体ほどが参加する。
メモリアルでーである11日が、メインの日となり、
被災の前から元気に活動していた、仙台市の西公園プレーパークがメイン会場となる。
気仙沼のあそびーばーは、特別会場だ。
ぼくは、今月は1泊だが、気仙沼の遊び場でその日を迎えたいと思っている。
被災地で、驚くほど元気になった子どもと一緒に過ごし、ふるさとを歌おうと思う。

いろいろなことがあった、2011年。
とても悲しくつらい思いもしたが、だから出会えた人たちもいる。
原発事件は、まだまだ現在の問題としてあと数十年は続くが、
だから考えたこともある。
悲惨な体験から何かを学ばなければ、新たにスタートを切ったとは言えない。
ぼくは、新しいスタートを切ることができるようにありたいと思う。



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