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11月

今、本を作っている。
すばる舎というところから、年内にも出版できそうなめどが付いてきた。
本は、大仕事だ。
書く、書くと言って、そのままになっていることが過去にあった。
もう4年も前のことだ。
それが出版に至ったのは編集者の力によるところが大きいのも事実だが、もうひとつの理由もある。

今回の本には、震災のことも収録した。
気仙沼の取り組みが、子どもを本当に元気にしていった。
先週も行ったのだが、そのパワーアップ振りには正直度肝を抜かれるほどだった。
普段からプレーパークで遊ぶ子どもを見ている僕にして、一体このエネルギーはどこからわいてくるのかと思うほどだった。
遊び場を開いて、わずか半年。
それだけの間に、子どもの遊び方が豹変しているのだ。

遊び場を開けた直後は、とにかく些細なことでの喧嘩やいさかいが耐えなかった。
何を言った、少し触った、そんな感じで1日に何度もいさかいは起きていた。
被災して気持ちが穏やかではいられないということはもちろんあるが、
それより自分ばかり主張してコミュニケーションが取れていないといった印象だった。
それが、今は全く違うのだ。
「みんなで」遊んでいた。
パワーアップの正体はまさにここにあって、エネルギーがエネルギーを呼んでいる感じだったのだ。
こんなに互いに受け入れあって遊んでいることに、ぼくは何度も自分の感覚を確かめた。
これは現実だよなと。
それほどまでに、子どもの様子には変化が見られたのだった。
子どもは、自分で自分をケアする力がある。
それは確信しているものの、正直これほどとは驚きだった。

近いうちに必ず起こるといわれている東海地方の地震。
平常時にも遊びは無論子どもには不可欠だが、被災した心にはなおのことだ。
それを少しでも早く、ひとりでも多くの人に知ってほしいと感じた、それがぼくの背中を押したのだ。

今度の11日、もう今週だが、羽根木公園に行こうと思う。
この1ヶ月の間に、「11日、歌ってるよ!」という声が全国から4つも届いた。
うれしくて、ありがたくて、勇気をもらった。



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