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10月

あの暑かった夏が嘘のように、この半月ほどの朝晩は涼しくなっている。
先日、仙台に住む友人が、「もうストーブたいたよ」と言っていた。
けれど太平洋の海水温の高さはまだ続いているようで、
それに熱せられた空気が上昇気流をつくるため、今年は例年より台風が多いのだという。
今週も、台風24号が列島に上陸するかと言われている。
以前あった青森のリンゴが大被害を受けた台風と、ほぼ同じコースをたどるのだという。
自然災害は、何度経験しても避けることができない。
ただ「無事であれ」と願うばかりだ。

被災地の子どもが少しでも元気になったら。
ぼくたち日本冒険遊び場づくり協会は、そうした思いで気仙沼の遊び場をつくり、
そして遊び道具を積んだ「プレーカー」「アソボッカー」という2台の軽自動車を走らせてきた。
それが、復興庁の目に留まり、モデル事業としてこのたび採択されることとなった。

それとはまったく別に、日本ユニセフ協会も協力に名乗りを上げてくれており
こちらはすでに1年前から支援を開始してくれている。
子どものことをするユニセフだが、国内の問題に取り組むことは初めてだという。
海外には生死さえ脅かされている子どもが無数にいるのだから、
これだけ豊かな国の国内問題に手を付けなかったのは当然ともいえる。
けれど、今回の震災は、
そのユニセフ協会も動かすほどに子どもへの影響が強いものだと判断されたのだ。

復興庁も、復興の目標の第1番目に、子どもの心を挙げている。
阪神淡路大震災時に長田区に遊び場をつくった時には、見向きもされなかった子どもの心。
それが、本当に隔世の感だ。
それ自体は、大いに喜ぶべきことだと感じえいる。
しかし一方で、こうした子どもへの関心の向け方は、
日常的には子どもへの過干渉という現象を生んでいるようにも見える。
こちらは、決していただけるものではない。
この過干渉は、必ずと言っていいほど、子どもから「遊び」を奪う。

気仙沼の遊び場「あそびーばー」は、今度完全リニューアルすることになった。
今まで使っていた場の半分をその地主さんにお返しし、別の土地をお借りすることになるからだ。
新たに仕切りなおすことがたくさんある。
地元に引き継いでほぼ1年。
こうした大きな転換は、自分たちで作ろうとする上ではいい機会になりそうだ。
津波を受けて浸水し、小学校にずっと間借りをしてきた幼稚園も、
この夏から新校舎に移って新たな門出を祝った。
新校舎は、あそびーばーのすぐ近くにある。
幼稚園の親子のかかわりなども期待でき、地元運営の新展開は、これからが本番だ。



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