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2月

被災地の子どもたちを支援しようと気仙沼に開いた遊び場が、
地元の人たちに引き継がれて5ヶ月になる。

この間、地元ではこれから遊び場をどうやって安定的に運営していくか、
それを真剣に考えてきた。
人的な面は少しずつ手探りで広げていかれるが、
先立つ資金のあてが全くなかった。
助成金申請などという初めてのことにも取り組んだりしたが、
用途に制限があって、本当に使いたいことに使えない。
おまけに、助成金には報告がつき物だ。
もっと日常に力を削ぎ、必要なことに使えるお金があったら・・・

そこで名乗りを上げたのが、クラウドファンディングのひとつ「レディフォー」だった。
クラウドファンディングはネット上の募金活動全般のことで、
レディフォーは以下のシステムで行っている。
名乗りを上げた人がやりたい思いとそれに必要な目標額を明快に示し、
それに心動かされた人が寄付する。
寄付期間には期日があり、目標金額に達すればそのお金は寄付され、
目標金額に達しなければ、一円もまわされることはない。
寄付はカードで行っているため、期日内に目標額に達成した場合のみ決済されるのだ。

また、この仕組みの面白いところは、
寄付金額にコースが定められ、寄付はそのコースの金額以外には出来ないことにある。
なので、バザー収入が2,350円あったので、それを寄付しますとは行かないのだ。
今回遊び場は、3,000、10,000、30,000、100,000円の4コースを設定した。
更に面白いのは、コースによって、何がしかの特典がついていることにある。
例えば100,000円のコースには、
30,000円のコースに付いている特典+地元の人による被災地の1日案内、というものだった。

日本人は、寄付は無償!という感覚を当たり前に持っているので、
この「特典」をどう感じるかが難しいところだと思っていた。
実際、そんな特典は要らないので、全てを被災地に使ってほしいというメッセージもあった。
それはそれでうれしいことだが、ここに名乗りを上げることで別の見方があることも知った。
それは、「特典を付けることで寄付集めに協力できるなら、その特典を引き受ける!」という人がいたことによる。

オイカワデニムの社長がその人だった。
不覚にもオイカワデニムをぼくは知らなかったが、
キムタクも愛用する世界のデニムなのだそうだ。
気仙沼の本社があるオイカワデニムもまた、被災していた。
子どもの復興の現場である遊び場を知り、一肌脱ぎたいと申し出てくれたのだった。
10,000円以上のコースには、この特典のためのオリジナルバッグが付いてくる。
オイカワデニムの商品として買ったら、おそらく同じくらいの値段が付くのだろう。
それを、特典として作ってくれるのだという。
このシステムは、支える思いのある人が出来る支え方を増やすやり方だ、そう感じた。

遊び場は、目標だった1,500,000をはるかに上回る2,145,000の寄付を集め、期間を終えた。
寄付者総数は218人。
けれど、それ以外の多くの人の思いも強く感じた活動だった。
https://readyfor.jp/projects/asobiba/announcements/2262(レディフォー:あそびーばーのページ)



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