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4月

年度が替わった。
同時に、4月1日から消費税が8パーセントにアップした。
エイプリルフールだとしても笑えないが、これは現実だ。
マスコミは家計へのダメージを強調し、確かにそれはそうだと思う。
と同時に、必要な人に届くのであればやぶさかではないとも思う。
問題は、それが届いているとは思えないところにある。
被災地もそのひとつだ。

仕事も軌道に乗り、平時と変わらない経済状況の人ならまだいい。
けれど、一体そんな人がどれくらい被災者の中にいるというのだろう。
仕事ができず、それどころか住まいも決まらず、
いまだに明日の展望を持てない人が少なくない。
家族と離れ、ばらばらとなった状態の人もいる。
いくつもの分散した暮らしは、それだけで経済状況を悪化させる。
そうしたことに対する手当てがどうなされるのか、それが見てこない。

汚染水漏れの量の加速にものともせず、原発再稼動の動きも加速する。
函館市が大間原発を止めろと訴えたのは、国にたてつかない国民性の中ではやはり異例だ。

国が潤えば、人々も潤う。
だから、増税。
だから、原発再稼動。
これが詭弁であると、世の経済学者はなぜ声高に言わないのだろうか。

先月3月11日は、東日本大震災の3回忌だった。
羽根木プレーパークに行くと、若いお母さんたちが大勢いた。
忘れないため、そして、子どもたちの未来のため、お母さんたちは歌った。
「ふるさと」と、忌野清志郎が歌った「ラブミーテンダー」の反原発バージョン。
その日お休みのプレーパークにたまたまいて、
誘われて歌の輪に入ってきたお母さんが何人かいた。
そのうちのひとりが、帰り際に「こんなすばらしい活動をされていたのですね」と言った。
その方は実家が近くで、たまたま里帰り中に子どもを連れてきた方だった。
「私も毎月11日に、自分のうちで歌います」
名前も知らないけれど、心でつながることができた。

今月4月は、気仙沼に遊び場を立ち上げた月だ。
その誕生日である26日には、ぼくも気仙沼に行こう。
そこには、行くたびに大きくなっていく子どもたちがいる。
その子どもたちに確かな未来を残してあげたいと、大人として切に思う。



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