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9月

1923年9月1日、関東大震災が起こった。
死者は10万人以上という、まさに未曾有の災害だった。
今年は例年よりずっと、この関東大震災に関する報道が多かったように思う。
それは、90年という区切りばかりでもなさそうだ。
あと30年以内に東海トラフが動いて起きる地震の確率は、80㌫とも言われている。

文明は進めば進むほど、こうした災害の被害が大きくなるという人がいる。
例えばインフラ。
網の目のように張り巡らされたガス管や水道管。
それがどこでどのように破れたのかの点検は、地中にあるから厄介だ。
文明都市は、全部がブラックボックスだ。
その復旧には、膨大な時間とお金がかかる。
別にインフラを出すまでもない。
原発はその最たるものだといえる。

地球は生きている。
マントルが地下深く対流し、その上に乗ったプレートが流されて動く。
日本は、そのプレートが4方向からぶつかり合ってできている。
弓なりの形をしているのも、その力のせめぎ合いのせいだ。
地質学者の計算では、あと1億年後には、日本は現在のチベットのようになっているという。
チベットとは、太平洋沖にいたインド大陸がアジア大陸にぶつかってぎゅっと押されてできた。
そのシワが、ヒマラヤに当たる。
同じように、
日本列島は中国にぶつかり、ぎゅっと押しつぶされて8000㍍級の山地になっているらしい。
1億年も生きているわけではないから、関係ないともいえる。
けれど、その間もそれだけ動いていることを想像すると、大震災は山のように来るということが分る。
例えば、核のごみを地中深く埋めても、何万年も安全だなんて誰もいえない。

日本は、地震ばかりが問題なのではない。
最大の自然災害は、火山の爆発だという地震学者がいる。
桜島で有名な鹿児島湾だが、あの湾自体が火山の大爆発でできた。
有史以来の火山の爆発の中では超巨大とはいえないらしいが、
あれと同等の爆発があった場合、日本の産業は完全に麻痺するといわれている。
火山灰は列島のみならず北半球を覆い、日照が落ち、農作物に決定的なダメージを与える。
その微細な粒子はいたるところから進入し、精密機器を使用不可にさせる。

太陽が発する太陽風も、デジタル社会に与える被害は甚大だ。
活動期に発せられる巨大な電磁波は、地上の全ての電子機器をダウンさせてしまう威力があるという。

暮らしを、自分たちの手で生み営んでいた時代には考えることができない巨大な被害。
それは、文明の持つ便利さの裏にある。



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