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5月

このゴールデンウィークに、南相馬に行ってきた。
春休みを前にした3月初旬、
電話で、春休み中に屋内の子どもの遊び場をつくりたいと相談を受けていた。

その人たちは南相馬の住民で
「線量は思っているほど高いわけではないが、それでもやはり屋外は難しい」と感じていた。
郡山には大きな屋内遊び場があるが、
自分たちが作りたいのは気仙沼のあそびーばーのような場所なのだという。
屋内ではやはり無理でしょうか、とも尋ねられた。

いや、大丈夫でしょう。
そう答えたが、場所がどんなところか分らない。
春休みまで時間もないし、それではと、それから一週間後にたずねた。

住民の意向を聞き、遊び場づくりの「ハウツー」を伝えた。
普段はもっと試行錯誤して進めたらいいと思っているので、「ハウツー」など伝えない。
けれど、今回は事情が違った。
もう、1年以上も遊びを制限されてきた子どもたちだ。
思いっきり遊んでほしい。
それなのに、春休み中はぼくが来られないし、事前の準備にも、研修にも時間がなかった。
なので、おそらく初めて「ハウツー」を語った。

春休みは、大盛況だったらしい。
それで勘をつかんだ住民たちは、この連休中にも遊び場づくりに挑戦していたのだ。
前回は、2トントラック20台分のダンボールを準備するように伝えた。
子どもはそれに狂ったというが、
今回は子どもがほしいと言ったら一緒に取りに行くのだという。
本当に、遊び場にいる大人の姿勢の勘をつかんでいた。

万葉ふれあいセンターという名が付いたコミュニティセンター。
前回同様、そこのホールが遊び場として開放された。
20×15×高さ6メートルくらいのホールに、
今回は高さ5メートルくらいのとりでがお目見えしていた。
この春、横浜から実家の伊達に帰ったプレーリーダー、
のりえもんも手伝ってできたとりでだった。

ぼくはお土産のベーゴマと床を出した。
子どもより、大人が先に食いついた。
その大人たちがベーゴマに熱狂している間に、持参した材料でテーブルホッケーをつくった。

南相馬から気仙沼に向かい、こどもの日に帰ってきた。
翌日の毎日新聞の一面に、写真つきで南相馬の遊び場の子どもの日のようすが紹介されていた。
思い切り遊ぶ子どもの笑顔は、どんなときでもとびきりだった。


今度の11日は、羽根木公園のプレーパークに行こうと思っている。



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