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11月

11月には、度肝を抜かれる出来事があった。
アメリカ大統領選挙だ。
何のかんのと言ったって、あれだけ差別を含んだ暴言を吐く人が大統領になるなんて、
世界中が本気で思っていなかったと思う。
それだけアメリカ人の怒りが深いということの証だと思うのだが、
それが票として反映されるのがアメリカならではなのだろうという気もした。

日本では、原発の再稼働が次々と許可されている。
大元の福島第一原発が、その終息を全く予測すらできない状況だというのに。
廃炉への経費は膨らむばかりで、それを送電料に乗せるのだという案が浮上している。
うまい案だ。
送電料ならば、東京電力から電気を買っていなくても課金できる。
原発が嫌さに民間から電気を買うように切り替えた人の気持ちなど、お構いなしだ。

沖縄でも、まるで人扱いされていないシーンがテレビから時々流れる。
「土人」という言葉。
それ自体が差別用語だとはぼくも断定しないが、その言葉を使ったシーンを見ればわかる。
そこにどれだけの侮蔑を込めていたか。
どす黒く渦巻いた言霊を、差別ではないと沖縄相がかばう。
沖縄相なのに、沖縄県民の立場からの言霊は、そこにはない。
そして、それでも現政権は選挙で大勝する。
慎み深い民族、ニッポンジン。

仙台市では、ようやく仮設住宅から災害復興市営住宅に全員が移れたのだという。
一応、これで住まいの復興にはひと段落が付いた格好だ。
けれど、仮設で暮らすうちにできたお隣さん。
復興住宅に入るということは、その人たちとの別れをまた意味したはずだ。
この5年で、一体何度、別れを経験したのだろう。

この世での一番の孤立は、誰からも自分の存在を忘却されることだろう。
くだんの大統領は、そこを突いた。
「私が大統領になったら、忘れ去られた人は一人もいなくなる。」
涙した人も多かったのではないかと思われる、このフレーズ。
災害は、その被災規模を示すのに人数や倒壊や流出家屋数で示すが、そこにはひとつひとつの人生がある。
アメリカの大統領は新たな不安(しかも大いなる!)ではあるが、忘れないと言い切った。
おそらくは、だから勝った。
日本の政府は、どんどん忘却しているように見える。



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