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9月

今、桃が最盛期だ。
スーパーなどで見ると、大きな桃が丁寧に梱包されて並んでいる。
「福島産」が毎年気になっていたが、今年は値段が他の産地と同じように扱われていた。
原発の事故後、不当に安く据え置かれていたので「よかった」と思ったが、
値段が戻ったことで逆に手が出なくなってしまった。

汚染水問題は、相変わらず深刻だ。
ドレンという井戸のようなものをたくさん掘り、
刻々と流入を続ける1日400トンもの地下水をくみ上げ、除染して海に放出するのだと言う。
しかしそれもおそらくは地下水の一部で、結構な量がドレンを通ることなくそのまま海に流出していると考えられる。
海の汚染は、そのまま漁業者の不安だけでなく、海流汚染に直結する。
だから、日本は世界一の環境汚染国だとも言われた。

環境問題といえば、この夏は本当に暑かった。
多くの地域で、観測以来最高記録を更新していた。
炭酸ガスによる温室化効果、それが問題だとされている。
ガソリンや石炭などの化石燃料を燃やせば、二酸化炭素は確実に増える。
その代替エネルギーとして登場したのが原子力だった。
これだけ暑い夏だったのに、原発なしで乗り切った。
そうした意見もある。
けれど、一方で火力発電所の稼働率が大幅に増えたことも事実だ。
火力発電所は、残念ながら二酸化炭素の発生を食い止めることができない。
それは、気候の大きな変動を招くことにつながっている。
台風の巨大化や集中豪雨、或いは砂漠化など。
大気や海洋に与える影響は、地球を丸ごと変えてしまう。

例えばその変動スピードに、
その地域の気候にあわせてすんでいる植物種の適応が間に合わない、という報告がある。
植物は、もちろん歩けない。
だから、長い時間をかけての気候変動であれば、少しずつ次の世代で移動させる。
だが、人間の生み出した気候変動は、そんなペースでは進んでいない。
おそらく、ここ100年程度で起きていることだ。

植物は、この地球上のあらゆる動物を養っている。
もちろん、人間も例外ではない。
その植物が気候に適応できず次々枯れ始めてしまったら、あらゆる動物も餓死するしかない。
原発などという問題だらけのものはとめるべきなのだが、そこで思考停止は許されない。
最大の問題は、エネルギーを過剰に必要とする現代文明のあり方にある。
火力発電をフル稼働させたから乗り切ることができた夏、その意味を重く受け止めている。



※この記事、管理人のミスでHPに反映させるのが遅くなり、11日以降となってしまいました。
 申し訳ありません。



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